前回のおさらい
前回の記事では、以下の3つの体験談をもとに、私の勉強スタイルを紹介しました。
✅ 参考書+問題集に絞って徹底的に解く
✅ 休日に場所を変えながらインプット(カフェ、図書館など)
✅ 得意・不得意を早めに可視化して、戦略的に対処
今回はその続き、残り3つの学習法についてご紹介していきます。
移動中も「ながら学習」でスキマ時間を最大活用
以前お話ししたように、私は平日は仕事に追われてほとんど勉強時間が取れないサラリーマンです。
しかも趣味のスポーツは絶対に欠かさないので、もし時間が空いても「勉強 < スポーツ」を優先してきました(笑)
そんな私でも、どうやって勉強時間を作ったのか?
答えは「移動時間を活用した“耳学習”」です。
「ながら学習」で、移動中を学習時間に変える
通勤や移動時間、みなさんは何をしていますか?
音楽?ラジオ?ニュース?
私はこの“耳が空いている時間”に着目しました。
実は、以前紹介した参考書の著者が、YouTubeに解説動画を投稿してくれていて、「耳で覚える」シリーズがあったんです。
これを音楽の代わりに移動中に流して、3周以上聞き込みました。
正直、最初は集中して聞いていても、数分でBGM化してしまうんですよね。
でも、ふと「あ、これちゃんと聴かないと」と感じる瞬間がある。
この“気づきの瞬間”が大切なんです。
これが、内容を記憶に結びつける「きっかけ」になります。
何度も繰り返して聞いていると、動画のセリフまで口ずさめるようになります。
…まるで好きな歌を覚えるのと同じ感覚ですよね。
ごろ合わせで覚えた中学時代の記憶、残ってませんか?
たとえば、化学の「イオン化傾向」。
「かKそうかCaなNaまMgあAlあZnてFeにNiすんSnなNaひHどCuすHgぎAgるしゃPtっきんAu」
これ、今でもスラスラ出てくる人、多いんじゃないでしょうか?
あれと同じで、耳から入った情報って、何かの拍子にポンっと出てくることがあるんです。
私は「場所×学習内容」という形で記憶を紐づけていたので、車の中も立派な学習スペースでした。
アウトプット重視!「模擬試験→間違いノート」で最短攻略
次の話題は、インプットだけでは試験に合格できないという話です。
知識は「出す」ことで定着する
いくら参考書を読んでも、覚えたつもりでいても、それを使いこなせなければ意味がありません。
『イニシャルD』を読んでも、車を運転できるようにはなりませんよね?
実際に「運転」しなきゃ始まらない。
つまり、知識をアウトプットしないと、理解も定着もしないのです。
模擬試験で「自分専用の復習ノート」をつくる
私が行ったのは、「インプットしたらすぐに問題を解く」ということ。
模擬試験や問題集にどんどん取り組みました。
その中で、
- 解けた問題 → OK
- 解けなかった問題 → チェック&ノートに記録
というルールで整理していくと、苦手な問題がどんどん可視化されていきます。
この「間違いノート」は、後に“自分専用の復習参考書”になります。
試験直前にも役立つし、自信のない分野を優先的に復習するのに最適です。
生成AIを活用して、学びをさらに深掘り!
ここからはちょっと新しい話。
最近話題の「生成AI」を学習にも活用してみました。
AIは、検索よりも“会話型の先生”!
疑問があった時、昔は辞書、今はGoogle検索ですよね。
でも私は、最近は「ChatGPT」に聞いています。
理由はシンプルで、
- 検索:答え候補を提示してくれる
- AI:答え+背景知識や関連のアドバイスまでくれる
からです。
例えばAIに「法令の問題を作って」とお願いすると
こんな感じで返ってきます:
問1
製造所等の設置に関して、次のうち正しいものはどれか。
ア. 市町村長の許可が必要である。
イ. 危険物取扱者の同意が必要である。
ウ. 消防庁長官の承認が必要である。
エ. 所轄消防署長の許可が必要である。
→ 解説:製造所等の設置・変更には、消防法第11条により所轄消防署長の許可が必要です。
問2
危険物保安監督者を置くことが義務付けられているのはどれか。
ア. 一般取扱所で危険物を少量取り扱う場合
イ. 給油取扱所での販売のみの場合
ウ. 製造所で指定数量以上の危険物を取り扱う場合
エ. 指定数量未満の貯蔵タンクのみを有する場合
→ 解説:指定数量以上を扱う施設には保安監督者の選任が必要です。
(以下略。30問フルセットで作ってくれるので市販の問題集顔負けです)
解答・解説もすべてついており、内容も十分に過去問レベル。
これはちょっと「問題集いらずですね」と思ってしまいました。
ただし「嘘をつく」こともあるので注意!
生成AIには弱点もあります。
あたかも正しそうに「間違った情報」を言ってくることがあるんです。
私も以前、ある情報を疑って確認したところ、参考書とは違う説明がありました。
これは以前、AIが**「赤リンは第5類危険物」と答えてきた**ときのやり取りです。
私は「え?第2類じゃないの?」と疑って聞き返しました。
最初の回答では、
赤リンは第5類(自己反応性物質)です。酸素を含んでおり、摩擦・衝撃・加熱で爆発的反応を示すため…(以下略)
と、まるで本当のように誤情報を堂々と返してきました。
さらに、「第2類は可燃性液体なので赤リンは該当しない」と断言する始末。
最終的には私が「第2類は可燃性固体ですよね?ガソリンは第4類の引火性液体では?」と指摘したことで、ようやく修正されました。
正しい分類は以下の通りです:
物質名 | 分類(消防法) | 備考 |
---|---|---|
赤リン | 第2類(可燃性固体) | 摩擦・加熱で発火するが第5類ではない |
白リン | 危険物に該当しない | 自然発火性だが指定可燃物にも非該当 |
ガソリン | 第4類(引火性液体) | 最も一般的な第4類危険物 |
このように、AIは間違った情報を自信満々に返してくることがあるので、情報の検証が不可欠だと痛感しました。
このように、AIを盲信するのではなく、“情報のきっかけ”として使うのが正解です。(表中白リンも非常に気になりますが。。。)
AIは“土台ができてから”の活用がおすすめ
初心者のうちに使うと、間違いに気づけず混乱する可能性があります。
なので、
- 参考書と問題集で基礎を固めたあと
- 応用力やパターン練習をしたいときに
- 新鮮な問題を解いてみたいときに
AIを活用してみてください。
遊び感覚で知恵比べしながら学ぶと、意外と楽しく続けられますよ!
まとめ:戦略的に、楽しみながら学ぶ
今回は以下の3つの実践例をご紹介しました。
✅ 移動中のスキマ時間を動画教材で活用
✅ アウトプット中心の実践演習&間違いノート
✅ 生成AIを活用して学びの質を深掘り
試験勉強は「戦略と継続」が鍵です。
時間がないなら工夫する。自信がないなら可視化する。
そうやって「働きながらでも合格」は十分狙えます。
次回は「実際に試験会場でどう過ごしたか」や「直前期のメンタル管理」についてお話しします!
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