危険物取扱者試験を受ける前に知っておきたいこと
これまでの記事では、危険物取扱者の種類と受験資格、キャリア展望についてお話ししてきました。今回は、実際に試験に挑戦する方へ向けた「第一歩」として、試験の仕組みや流れをわかりやすく解説していきます。
危険物取扱者試験とは?
- 消防法に基づく国家資格試験
- 各都道府県の消防試験センターが実施
- 全9種類(甲種1、乙種6、丙種1)
- マークシート方式で実施
- 受験資格は種別により異なる
※受験資格については前回の記事を参考にしてみてください。
試験の構成と出題範囲
試験分野 | 内容 | 問題数(目安) |
---|---|---|
法令 | 危険物に関する法律など | 約15問 |
物理・化学 | 危険物の性質や化学的知識 | 約10問 |
性質・消火 | 類ごとの性質・消火方法 | 約10問 |
- 甲種は全類が出題対象。乙種は指定した1類のみ。
- 法令はすべての種別で共通問題が多い
- 物理化学と性質・消火は甲種が特に広範で難易度高め
※この分野については、今後個別に解説していく予定です!
合格基準と合格率
- 各科目で60%以上の得点が必要
- 1科目でも満たないと不合格
- 合格率は種別により異なる
試験種別 | 合格率(目安) |
甲種 | 約30〜40% |
乙種4類 | 約40〜50% |
丙種 | 約60〜70% |
正直、出題される問題は暗記中心で難しくありません。合格率が低い理由の多くは「準備不足」にあると考えています。
「昔化学をやってたから大丈夫」「このくらいなら行けるだろう」と甘く見てしまうと、思わぬ落とし穴が待っています。
※特に注意すべき点は、3科目すべてで60%以上が必要という点。得意分野があっても、他が疎かだと足切りになります。
試験時間と問題形式
試験種別 | 試験時間 | 選択肢数 |
甲種 | 2時間30分 | 5択 |
乙種 | 2時間 | 5択 |
丙種 | 1時間15分 | 4択 |
- 試験はマークシート方式。
- マークミスを防ぐためにも、全問埋めるのが基本!
- 試験問題は参考書よりも簡単に感じました(個人の感想)
※ただし「本番は簡単だろう」と油断するのはNG。本質を理解していたからこそ簡単に感じたと思います。
受験の流れ(手続き〜当日)
- 受験申込:消防試験センターHPまたは郵送
- 受験料の支払い:甲種7,200円/乙種5,300円/丙種4,200円(オンライン決済も可能)
- 受験票の受け取り:1週間前までに届く
- 写真と署名を準備:6ヶ月以内の証明写真と直筆サインが必要
- 試験当日:受験票・身分証・筆記用具を持参
- 合否発表:約1ヶ月後にHPとハガキで通知
- 合格後の手続き:免状の交付申請
※私は会社経由で団体申請しましたが、個人でもしっかり準備すれば問題ありません!
試験対策を始める前に
- 自分に合った種別選びから始めよう
- 日程、出題範囲、教材などを事前にチェック
- 「正しく知ること」が合格への近道です!
まとめ:試験を知れば、戦略が立てられる!
危険物取扱者試験は、決して手の届かない資格ではありません。 しっかりと制度や内容を把握すれば、無理なく合格へと近づけます。
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